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高徳藩
【たかとくはん】


旧国名:下野

(近世)江戸末期の藩名。塩谷郡高徳に居所を置き,同地周辺を領有した譜代小藩。慶応2年,山陵奉行の戸田忠至が宗家の宇都宮藩主戸田忠友から同藩領内の本田7,000石と新田3,000石をあわせて1万石を分与され,諸侯に列して立藩された。藩領は,「藩制一覧」によれば,下野国内4,785石余・河内国内5,265石余,「旧高旧領」によれば,このうち下野国内の内訳は河内郡2,382石余・塩谷郡1,871石余・都賀郡531石余(県史通史編4)。「藩制一覧」によれば,河内国分を含めた幕末~明治初年の藩の概況は,正租雑税納高(米・金ともに)3,000石余(下野535石余・河内2,464石余),戸数1,794・人口1万673(うち神社72社・寺院27か寺),ほかに華族6人,士族69戸・176人,卒族28戸・99人。明治3年,前年に忠至(若年寄)の家督を継いだ忠綱が下総国曽我野に移封されたため,当藩は廃藩となる。




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「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7042504