鍋山
【なべやま】

旧国名:下野
永野川に出流(いずる)川が合流する地点(字下河原)を中心に2つの川に沿って三方にのびる山間部に位置する。地名の由来は,口碑によれば,北西にそびえる三峯山が鍋を伏せた形をしていることによるという。平安末期に戸矢子七郎有綱の築城した不摩(秋葉)城跡が出流川右岸の蓬莱山中腹にあり,天文24年銘の五輪塔が存立するほか,本丸跡には秋葉神社がある。その山麓には根古谷・馬場(ばんば)の字名が残存する。また,永野川東岸の丘陵には不摩城の属城として永正年間に築城された藤沢城跡がある。三峯山南西斜面の鍋山石灰採掘場からは犀・象・鹿などの骨の一部や下顎の化石,さらにカンブリア紀・オルドビス紀のフズリナ・海百合の化石がよく発見される。
【鍋山(中世)】 戦国期に見える地名。
【鍋山村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
【鍋山(近代)】 明治22年~昭和29年の寺尾村の大字名。
【鍋山町(近代)】 昭和29年~現在の栃木市の町名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7043007 |




