100辞書・辞典一括検索

JLogos

62

宮春
【みやはる】


旧国名:下野

(中世)室町期に見える地名。河内郡のうち。応永8年11月21日の日高戸某奉書写に「興禅寺りよう中さとの郷の百姓等,毎年てうさん候,結句宮春辺にきよちうの事,これを其所地頭名主かれらをおかれ候事,猶向後不可有者也」と見える(寺社古状/県史中世3)。これによれば,宇都宮の興禅寺領である中里郷の農民が毎年逃散し,宮春近辺に居住するに至ったこと,逃散農民を宮春の地頭名主が抱え置いていること,これに対し宇都宮満綱が,地頭名主らによる逃散農民の抱置を禁止したことなどが知られる。本文書は,地頭名主が逃散百姓を恣意的に駆使する行為を禁止し,百姓をもとの居住地に追い返すことを命じた,人返し規定である。現在の上河内村宮山田付近とも思われるが,詳細は不明。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7043887