岩井?
【いわい】

旧国名:上野
碓氷(うすい)川の右岸に位置する。同川へ注ぐ岩井川の東西に広がる河岸段丘上に,西ノ平・東ノ平・中ノ平などの地名がある。「郡村誌」によれば,「中古ニ至リ岩字ヲ用ヒ来レリ,村ノ西方巌石ノ下ニ僅ノ溜アリ,深キコト8尺余,常ニ岩ヨリ滴ル簷滴ノ如シ,故ニ雨滴池ト称ス,大旱ニモ水涸レス,此泉ヨリシテ本村ノ称起ルト云」とある。碓氷川右岸段丘上には5世紀代の竪穴式古墳や,丘陵上には7世紀代の後期群集墳が分布しているほか,平安期の住居跡も発見されている。
【石井郷(古代)】 平安期に見える郷名。
【石井荘(中世)】 鎌倉期に見える荘園名。
【岩井村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
【岩井(近代)】 明治22年~現在の大字名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7044562 |




