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碓氷川
【うすいがわ】


県の西部を流れる利根川水系第2次支川。烏川の支流。流長37.6km。流域面積290.9km(^2)。旧中山道碓氷峠東の子持山(1,107m)東麓に源を発し,碓氷郡松井田町坂本の碓氷湖で中尾川と,松井田町横川で遠入川・霧積川と,松井田町御所平で中木川と,安中市中宿で九十九(つくも)川と合流し,高崎市の和田橋で烏川に注ぐ。左岸には松井田丘陵,右岸には人見・岩野屋丘陵の第三紀層から成る丘陵地が分布し,中木川の合流点から安中市東部まで3段の河岸段丘が発達している。河岸段丘の面積は約45.6km(^2)。上位段丘面は妙義山麓から安中市南部にかけて約15kmに及び,右岸だけに分布している。現河床からの比高は上流で約70m,末端部で約30m。上位段丘面は桑園やコンニャク畑に利用されている。中位段丘面は東西約8kmに及び,左岸に広く分布する。現河床からの比高は約30m。中位段丘面には安中市街地が立地し,土地利用は桑園が最も多い。下位段丘面には松井田市街地や磯部市街地(安中市)が立地し,東西約18kmに及び,右岸に広く分布する。現河床からの比高は上流部で約30m,安中市東部で約4m。下位段丘面では上流の人見堰からの用水で灌漑できるため,土地利用は水田が多い。上流は上信越高原国立公園に含まれ,旧中山道を中心にハイキングコースが整備されている。アユの釣り場としても名高く,夏のシーズンには多くの釣人が訪れる。中流の磯部温泉では観光簗が設けられ,アユ料理が名物になっている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7044616