祖母島
【うばしま】

旧国名:上野
姥島とも書く。榛名(はるな)山北東麓,吾妻(あがつま)川下流右岸に位置し,東端を大輪沢川が南流する。地名は,祖母塚と島の郷を合わせて名付けられた。昔,日本武尊が東征の帰り沼田にとどまり,上妻の媛をめとり王子が生まれ,祖母塚はその母君の塚だと伝えられる。島の郷とは吾妻川に沿った東隣の川島村,西隣の箱島村と当村の3村を合わせて称していたが,和銅年間に当地は祖母島村と改められたという(群馬郡誌)。祖母塚は榛名山二つ岳爆発で堆積した浮石層上に構築した全長93mの前方後円墳である。
【うは島(中世)】 戦国期に見える地名。
【祖母島村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
【祖母島(近代)】 明治22年~現在の大字名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7044642 |




