岡野
【おかの】

旧国名:上野
「おか」ともいう。渡良瀬川に注ぐ矢場川右岸南方に位置する。旧矢場川が西から東へ半円形を描いて流れていた。地名の由来は標高23~25mの台地に立地したことによるという(館林市誌)。地内には古墳時代の八方(はちがた)・屋敷前遺跡などがある。なお地内の字八方は中世鉢形郷とも称された。嘉暦3年4月8日の三善貞広寄進状案(長楽寺文書/県史資料編5)によれば,佐貫荘高根郷内弘願寺に対し同荘内所々名田畠在家などを寄進したが,同寄進状案に添えられた弘願寺寺領注文案(同前)に「同(佐貫)庄内鉢形郷内名田畠」が見える。弘願寺は現存しないが,現在館林市高根に竜興寺(高根寺ともいう)があり,この寺の前身かとも考えられる。弘願寺は三善氏の保護を受けていたが,同氏の没落によって衰退し,江戸期に入って再興されたものであろう。里伝では,鉢形伊賀守が同地に築城し,のち館林城主北条氏規の子氏盛が居住し,氏盛退去後に足次村北部の加(鹿)島の住民が同城付近に移住して村を作ったという。
【岡野村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
【岡野(近代)】 明治22年~現在の大字名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7044801 |




