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小坂村
【おさかむら】


(近代)明治23年~昭和30年の自治体名。はじめ北甘楽(きたかんら)郡,昭和25年からは甘楽郡に所属。鏑(かぶら)川と同川に注ぐ小坂川流域の山間部に位置する。坂牧村を改称して成立。村制時の4大字を継承。村名は,上・中・下小坂を中心地域とすることによる。明治24年の戸数530,人口は男1,428・女1,354,学校3・水車場12。人口は,大正10年3,306,昭和30年4,093。当村は中小坂を中心として役場・学校・郵便局(昭和22年開設)などが設置されたが,地形的に各大字が離れて存在したため独立的傾向が強かった。明治26年中小坂の小坂小学校が小坂第一尋常小学校,東野牧の小坂第一分校が小坂第二尋常小学校,上小坂の小坂第二分校が小坂第三尋常小学校と改称され,昭和18年小坂第二尋常小学校が西分校,小坂第三尋常小学校が北分校と分校化された。小坂鉄山の鉄鉱石採掘は明治20年代以後廃鉱同様となり,明治39年再開されたが2年後に廃止された。下小坂で発見された鉄鉱石も大正5年採掘されたが,やがて中止になった。同6年民家34戸と山林100haを焼失する火事が起こった。昭和30年下仁田町の一部となり,村制時の4大字は同町の大字に継承。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7044830