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上白井
【かみしろい】


旧国名:上野

利根川上流右岸から北西方に延びて位置する。北沢が東流し,仙之沢・尻平沢などが南東流して利根川に注ぐ。大河高山の間にあって嶮坂危途,馬蹄の通じ難い所が多く,運輸不便,地味も黒壌で浮石質が多く,耕土は浅く諸物に適さないといわれていた。縄文時代から古墳時代の遺跡があり,中央部には横穴式古墳群が2か所に存在する。上野(こうずけ)国三古寺の1つといわれる空恵寺は,大同元年の創建といわれる。白井城からの沼田往還は,上白井の桜ノ木あたりから嶮阻な山道となって,岩本の上野新田(うわのしんでん)を通過していた。長享2年9月万里集九は,白井城を発って沼田へ赴く際,小山中(こさんちゆう)に宿った詩を,その詩文集「梅花無尽蔵」に載せている。当時,上野新田が開拓されていれば小山中に該当する位置にあるが断定はできない。上白井の「荒木文書」に,白井城関係の文書が7通も残る。その中の,天正8年11月3日の某広綱判物写(荒木文書/県史資料編7)に見える「伊久間之郷」は,地内の字東伊熊・西伊熊付近に比定される。
上白井(中世)】 戦国期に見える地名。
上白井村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
上白井(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7045034