高平
【たかひら】

旧国名:上野
雨乞山の北東麓から南麓にかけての山間部に位置し,南部には標高500~600mの台地が開け,その東を片品川支流白沢川が南流する。地名は,当地が雨乞山の山腹に緩やかに傾斜した平地であることにちなむと思われる。字上原に天台宗天神山実相院が,字一本木のうっぷしの森(うつぶしの森)には白佐波神社がある。同社はもとは武尊神社と称したが,明治40年村内各所の神社を合祀し,祭神は日本武尊ほか40座。うっぷしの森は,正平23年新田義宗が上杉勢と戦闘中,右眼を射られ,うつぶせに落馬して戦死した場所といわれている。雲谷寺に義宗の墓と思われる五輪塔がある。
【高平(中世)】 室町期~戦国期に見える地名。
【高平村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
【高平(近代)】 明治22年~現在の白沢村の大字名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7046050 |




