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中野
【なかの】


旧国名:上野

利根川中流左岸の北方に位置し,矢場川・多々良川が流れる。地名は,古くは花茫漠たる原野で中央に点々と人家がある程度であったことから「中野」と名付けられたと伝える(邑楽郡誌)。当地付近は,古代の天喜年間の頃,鳩棹(はとふり)之郷と称し,康平年間に至り釜杭(かまぐい)之郷と改められたと伝え,中世には片岡村・岩崎村・箱田村があったという(邑楽郡誌)。地内には浅間山古墳・横町古墳・松本古墳群・雷古墳などがあり,蛭沼薬師堂付近からは正応2年~正慶3年の鎌倉期の板碑7基,暦応5年~文和3年の南北朝期の板碑4基,応永4年~康正3年の室町期の板碑7基をはじめ年代不詳の宝篋印塔3基,五輪塔3基などが出土している(邑楽町誌)。鎌倉期以降の中野城遺跡,戦国期の千原田古塁遺構や川島館跡などがある(中世の邑楽町)。地内の永明寺は元弘元年夢窓国師の開基と伝え,神光寺は正和3年中野景春の開基で,慈覚大師自作という阿弥陀如来が安置され,同寺の庭にある榧の巨木は文永2年中野氏による中野城築城時の植栽かと伝えられている(邑楽町誌)。中野絣発祥の地として有名。
中野(中世)】 南北朝期から見える地名。
中野村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
中野村(近代)】 明治22年~昭和30年の邑楽郡の自治体名。
中野(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7046398