楢原
【ならはら】

旧国名:上野
古くは奈良・奈良原・奈良山とも書き,称されたというが未詳。神流(かんな)川および同川支流の流域に位置する。北に天狗山・烏帽子岳,南に小倉山・諏訪山・御巣鷹山・高天原山・三国山,西には赤火岳・新三郎・会社平などの山がそびえ,南西方向は2,000mに近い埼玉・長野両県境の山々に囲まれる。神流川を挟んで南北に楢原遺跡・中越遺跡・閑道遺跡などの縄文遺跡が発見され,土器や石器が出土する。中越にある中正寺は山中領では珍しい天台宗で,村内では一番古く,延長年間に比叡山の僧が創建し開山したと伝える。永正9年洪水のため建物が流失し,天正年間に再建,以後変遷を経ながら明治15年本堂を改築した。現在は無住で前橋在住の住職が兼務している。境内にあるしだれ桜は永正年間に植えたと伝えられ,樹齢推定450年以上,県天然記念物である。
【楢原(中世)】 南北朝期から見える地名。
【楢原村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
【楢原(近代)】 明治22年~現在の上野村の大字名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7046466 |




