大滝
【おおたき】

旧国名:武蔵
県西端,秩父(ちちぶ)山地の中心をなす三峰(みつみね)山・雲取(くもとり)山・大洞(おおぼら)山・唐松尾(からまつお)山・古礼(これい)山・破不(はふ)山・甲武信(こぶし)岳などの2,000m級の山々に囲まれた荒川の水源地に位置。地名は荒川の流れが奔流して大滝のように流れることによる(秩父風土記)。南は甲斐(かい)国,西は信濃国,北は上野(こうずけ)国に接し,それぞれの国に向かう峠道が地内を通る交通の要所であった。江戸期には栃本(とちもと)に関所が置かれ,国境の守備に当たった。地内に縄文時代の集落跡が5か所ほど発見されている。古来山中から金・銀・銅などを産出,江戸期まで鉱山の坑道がわずかに認められたという。承平年間の平将門の活躍を示す伝承が多い。円通寺は将門の開基と伝え,寺内の観音堂には将門像が安置されている。また,大血川のほとりには将門の部将の多くが自害した九十九神社がある。中世開基の寺院も多く,円通寺は応永年間,大陽寺は天文年間に中興,ほかに東福寺・福蔵寺・竜泉寺などがある。
【大滝(中世)】 戦国期から見える地名。
【大滝村(近世)】 江戸初期の村名。
【大滝村(近代)】 明治10~22年の村名。
【大滝村(近代)】 明治22年~現在の秩父郡の自治体名。
【大滝(近代)】 明治22年~現在の大滝村の大字名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7048119 |




