普済寺
【ふさいじ】

旧国名:武蔵

普西寺とも書く。県北部，櫛挽(くしびき)台地の北部に位置する。中央部を旧中山道（国道17号）が横断。道路沿いの集落の北側には小山川流域の沖積低地が広がる。地名の由来は，もと岡部村のうちであったが，分村の際村内の寺号をもって村名にしたと伝える（新編武蔵）。なお，寺名は「吾妻鏡」や「平家物語」に見える当地に住した岡部六弥太忠澄の法号で，地内に館跡があり，五輪塔の墓は県史跡。ほかに縄文期の集落跡である菅原神社遺跡や，古墳後期～平安期の集落跡の白山遺跡，古墳後期の方墳の愛宕塚古墳がある。
【普済寺村(近世)】　江戸期～明治22年の村名。
【普済寺(近代)】　明治22年～現在の大字名。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7051604