100辞書・辞典一括検索

JLogos

42

大寺
【おおてら】


旧国名:上総

小櫃川下流右岸に位置する。地名は,飛鳥時代創建といわれる大寺廃寺の寺名に由来するという。「房総金石文の研究」所載の永禄10年の造像札によれば,「奉造立巣郷庄大寺薬師像一体」とあり,その裏面には「大寺総破之事,当国乱入,毀堂舎悉,悉放火」とあって,戦国期の動乱の中で,大寺の伽藍が一宇も残さず焼失したことが知られる。また伝承であるが,真里谷城主の武田恕鑑が,生実城の原友幸と戦った際,戦死者追福としてこの地に一大寺を創立し,九十九坊を建てたが,天正17年放火により,一宇も残さず灰燼に帰したという。これらから,伽藍の再興が図られるに伴って前述の薬師像が造立されたものであろう。この寺院については地内熊野神社の傍に奈良期の塔址があってここに比定されるが,室町期の寺院の遺構を示すものは何も残されていない。
大寺村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
大寺(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7053420