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上福新田
【じょうふくしんでん】


旧国名:上総

(近世)江戸期~明治8年の村名。上総国長柄郡のうち。一宮川支流の阿久川左岸の平坦地に位置する。正徳・享保年間に千町村周辺に広がる千町野の大開発によって形成された新田村の1つで,享保20年の検地で高入れされた。ただし,千町村の枝郷として扱われることもあり(千町村明細帳/茂原市史),また「天保郷帳」では千町野新田のうちに含められている。千町野の各新田のうち当新田を含む7新田の名は,「上総国千町新田ハ昌盛ニシテ福寿永久ヲ保ツ」という文の佳字14字をおのおの組み合わせて名付けられたと伝えられる(上総国誌)。「上総国村高帳」では幕府領,「旧高旧領」では鶴牧藩・旗本島田氏の相給。村高は,「上総国村高帳」「旧高旧領」ともに53石余。明治2年新田の称を廃して上福村と称す。同6年千葉県に所属。明治8年六ツ野村の一部となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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