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白滝山
【しらたきさん】


鴨川市上小原(かみこばら)の嶺岡山地中の滝谷寺周辺を指す。嶺岡浅間(せんげん)(360.8m)の東北に位置し,古第三紀の砂岩・頁岩・泥灰岩の嶺岡層群に,新第三紀の玄武岩と蛇紋岩の貫入がみられる。滝谷寺は寺伝によれば,弘法大師が当地の秀麗閑寂なのを賞し,自ら大聖不動明王を彫って本尊とし堂を建てたのが開基といわれ,永正年間に白滝山滝谷寺と称されたという。別名白滝不動ともいわれ,漁民の信仰が篤く宿泊設備も整っている。同寺内安房随一といわれた白絹滝(72m)があるが,大正5年まで不動尊の霊地として一般人の観覧は許されなかった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7055107