伊豆七島
【いずしちとう】

伊豆諸島の島々のうち，大島・利島(としま)・新島(にいじま)・神津(こうづ)島・三宅(みやけ)島・御蔵(みくら)島・八丈島の７島。また伊豆諸島全域をさすこともある。中世には大島・三宅島・八丈島・美計・澳の５島をさして，伊豆五島，あるいは大島・三宅島・神津島・八丈島・みつけ島・奥の島・新島・三倉島の８島をさして，伊豆八島ともいわれ，伊豆七島の称はなかったが，近世末には現在いわれている７島が確定されていた（八丈実記等）。応永３年７月23日付の室町幕府管領施行状には，大嶋・新嶋・外嶋・神津嶋・三宅嶋・八丈嶋の名が，伊豆国仁科(にしな)荘・河津(かわづ)荘などとともに見える（上杉家文書）。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7058498