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岩淵領
【いわぶちりょう】


旧国名:武蔵

(近世)「新編武蔵」に見える豊島郡の領名。荒川の南岸に位置し,領域は現在の北区一帯および荒川区・豊島区の一部に広がる。「新編武蔵」では19か村を数える。領名の由来は「新編武蔵」は「岩淵宿より起りし名なり」としている。岩淵の名は「役帳」に見え,小田原北条氏の家臣,江戸衆の太田新六郎康資の所領分として「百八拾五貫文 江戸 岩淵五ケ村」とある江戸期の領名はこれに由来するか。領域の村落は次のとおり。
 岩淵宿,袋村,赤羽根【あかばね】村,下村,稲付【いなつけ】村,神谷【かみや】村,十条村,豊島【としま】村,梶原堀之内【かじわらほりのうち】村,船方【ふなかた】村,上中里村,中里村,王子村,滝野川村,西ケ原【にしがはら】村,田端村,新堀【につぽり】村,上駒込【かみこまごみ】村,下駒込村。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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