100辞書・辞典一括検索

JLogos

52

北村
【きたむら】


(近代)江戸末期~昭和43年の村名。母島乳房山の北西にある堺ケ(さかいが)岳の頂上を東西に通る線以北の地域。文久2年,外国奉行水野筑後守が従来1村であった母島を南北2村に分割した際の北部の村。明治8年から内務省の直轄,同13年東京府に移管。同24年には世話掛,同29年には助役が置かれ,同36年の土地整理事業の結果,従来の46字が西台・衣館・東台・庚申塚・長浜の5字に統合(現在はこれに石門を加えた6字)。畑261町余であった。昭和12年の戸数73・人口392。同15年に町村制がしかれ,村役場は字衣館にあった。農業は明治期はワタ・サトウキビ,昭和初期から冬季野菜に転じ,水産物はカツオ節・ムロアジ節・くさや等であった(山方石之助:小笠原島志,小笠原島総覧・市町村概観等)。同19年3月の戦況悪化による引揚げ時の世帯数66・人口617。村役場は支庁とともに現在の港区海岸に移ったが,同27年11月,平和条約発効とともに廃止。同43年1月小笠原村に統合され,現行の母島となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7060101