木原店
【きはらだな】

旧国名:武蔵
(近世)江戸期~明治期の俗称地名。日本橋通1丁目(中央区日本橋1丁目)の東の新道(しんみち)をいった。「画報」に「昔町方地割大工頭木原内匠,此地に居住したるためといえり」とある。魚河岸(うおがし)を控えて飲食店が多く,「食傷(しよくしよう)新道」の名があり,「東京風物誌」は明治30年頃の状況を,道の両側に美味で有名な店が並んでいたと伝える。また通1丁目には色物で知られた寄席の木原亭があった。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7060131 |