通寺町
【とおりてらまち】

旧国名:武蔵

(近世～近代)江戸期～昭和26年の町名。明治44年までは牛込(うしごめ)を冠称。古くは豊島郡野方(のがた)領牛込村に属し，古くからの町屋だが起立年代は不詳。町名の由来は牛込御門通りの寺町であることによる。文政11年の家数10軒（町方書上）。明治元年東京府，同11年牛込区に所属。明治２年，牛込安養寺門前・牛込養善院門前・牛込三光院門前・牛込正蔵院門前を，さらに同５年，牛込末寺町・近隣の武家地を併合。同年の戸数182・人口750（府志料）。「肴町（現在の神楽坂(かぐらざか)５丁目）につづき，神楽坂上の本通りなるより商家櫛比して繁栄を極むるなり，又寺院多し」（画報）。昭和22年から新宿区に所属。同26年神楽坂１丁目と改称。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7062661