日原
【にっぱら】

旧国名:武蔵
四方を1,200~2,000mの高山に囲まれた山間の地。その最高は西北方の雲取山(2,017m)で,これらの高山から流出した水が日原川に集まり,東南流して多摩川に注ぐ。日原川北岸の地は石灰質の岩山で,籠岩・梵天岩などの巨岩が露出し,日原鍾乳洞や倉沢鍾乳洞などの洞窟や,釜の滝や聖滝などの景勝が多い。一石山権現は,その巨窟に建立されて信仰の対象となり,その社家は日原の開発者の原嶋友一の子孫である。この日原川に沿って,大沢・小菅(こすげ)・倉沢・一原(いつぱら)(日原)の小集落が開かれた。大沢には文明14年の鰐口,小菅には文安2年の鰐口,倉沢には延元~応仁年記の板碑,一原(日原)には天正年間の文書があり,この地方の開発の古さがわかる。
【日原村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
【日原(近代)】 明治22年~現在の大字名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7063212 |




