100辞書・辞典一括検索

JLogos

13

墨東
【ぼくとう】


墨田区の北部の通称。隅田(すみだ)川の東沿岸部で荒川・中川までの地域をさす。隅田川を墨田川とも書くことに由来する。浅草の対岸にあたり,江戸~明治期はまだ郊外で文人墨客の訪れる者多く,永井荷風の「ぼく東綺譚」はこの地が舞台となっている。名所・旧跡には,長命寺の桜餅,謡曲「隅田川」ゆかりの梅若塚,墨堤の桜,百花園などがあり,レガッタの試合も風物詩のひとこまである。往年は花火大会も夏の恒例行事であったが,昭和37年以降中断,同53年蔵前(くらまえ)橋・吾妻(あづま)橋間で再開されることになった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7064162