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駅家郷
【うまやのごう】


旧国名:相模

(古代)平安期に見える郷名。「和名抄」相模国大住(おおすみ)郡十六郷の1つ。家とも書く。高山寺本には当郷名は見えない。「延喜式」巻28の兵部省式に「相模国駅馬〈坂本廿二疋。小総,箕輪,浜田各十二疋〉」と見える「箕輪駅」が当郷にあたると考えられる。同駅名は「和名抄」高山寺本駅名にも見え,さらに「大和物語」144段に「箕輪の里といふ駅にて」とある(県史資1‐古412)。当郷の比定地については,江戸期の笠窪村の小名に箕輪があることから,現在の伊勢原市の笠窪付近とする説と,同駅の所在地は余綾(よろき)郡内として平塚市内とする説があり(県史通1),詳細は不明。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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