100辞書・辞典一括検索

JLogos

60

川崎港
【かわさきこう】


東京都・川崎市・横浜市にまたがる港則法にいう京浜港の中央部を占める,特定重要港湾。川崎市行政区域地先海面全域にわたる,京浜工業地帯をバックにした工業港。近代的な港湾としてのスタートは浅野総一郎によってなされる。小規模な新田開発や埋立てが行われていた川崎市・横浜市一帯の海岸を埋め立て,一大工業地域の造成を立案した浅野総一郎は,明治41年渋沢栄一らと鶴見埋立組合を結成し,港湾の建設にも着手した。昭和3年に埋立地534万m(^2)(うち川崎市分は328万m(^2))と防波堤4,433mが完成し,埋立地には浅野セメントをはじめとして,日本鋼管・日清製粉など,港湾を利用する大企業の工場が逐次進出した。企業はそれぞれ専用埠頭を設け,原材料の輸入と製品の輸出を行った。浅野総一郎は大師沖の埋立ても計画したが,この事業は昭和12年に神奈川県に継承され,10か年計画で今日の京浜工業地帯の基礎が築かれた。第2次大戦後は,昭和30年頃から川崎市営埠頭(千鳥町地区),県営埠頭(浮島・末広地区)が建設され,石油化学工業を中心とした工業港へと整備・拡張が進んだ。今日の港湾の規模は,港湾区域水面面積3,873万3,971m(^2)・海岸線総延長6万44m(昭和58年)・公共係船岸壁16バース・専用岸壁126バース。貿易額は輸入総額1兆9,519億円(うち66.1%は原油)・輸出総額5,046億円(うち61.8%は鉄鋼)となっている(昭和56年)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7066590