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野川
【のがわ】


旧国名:武蔵

下末吉台地の北部に位置し,地内を矢上川とその支流有馬川が流れる。帯状に延びる平坦地を伴う流域は,東部の合流地点ではかなりの広さを見せて水田地帯となっていたが,谷の入り組む台地上には畑地が広がりこれに続く斜面は雑木林となる。地名は,矢上川と有馬川の2つの川筋を見せて広がる平坦地の周辺を指して称したものと思われる。野川遺跡・十三菩提遺跡があり有舌尖頭器・縄文土器・弥生土器・土師器・須恵器・火葬蔵骨器(土師器・須恵器)などを出土,縄文・弥生集落跡や板碑群も見られるが,特に南より台地の縄文前期の十三菩提式土器は特色ある土器として知られ黒曜石の鏃や多数の同石片などとともに併出。このほか野川古墳・北根古墳・野川横穴・方形周溝墓(野川神明社境内)などが見られる。また天平12年創建と伝える天台宗影向寺が北東端の台地上にあり,周辺からは弥生・古墳時代および奈良期の住居跡が発掘され奈良期の鐙瓦・布目瓦なども出土。なお同寺の木造薬師如来・両脇士像は国重文,薬師堂は県重文の指定を受け,木造聖徳太子立像・十二神将立像・二天立像は市重要歴史記念物となっている。
野川(中世)】 戦国期から見える地名。
野川村(近代)】 明治8~22年の村名。
野川(近代)】 ①明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7068453