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大平寺
【たいへいじ】


旧国名:越後

能生川河口左岸。地名の由来は,当地が能生町白山権現別当大平寺領であって,その寺百姓村として成立したことによる。万里集九の「梅花無尽蔵」第3上長享2年10月17日条に「雪中自有間河尋能生〈村名,有台寺号大平〉」とあり,戦国期には能生の一部であった。僧集九は同月22日から半年間,大平寺に滞留している(続群12下)。明治初期に旧跡より経石が出土。現在寺院はないが,大平寺段丘上に真言宗の院坊20余坊と七堂伽藍を有し,50余の僧坊,75か所の末社・摂社と3,000石の領地を有していたと伝えられる。上杉時代に廃寺になる。
太平寺村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
大平寺(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7074924