細尾峠
【ほそおとうげ】

東礪波(ひがしとなみ)郡城端(じようはな)町旧上田(うえだ)集落と平(たいら)村梨谷(なしたに)の境にある峠。標高約740m。細長い尾根の形が峠名となる。昭和２年に自動車道（現在の国道304号）が建設され，峠はトンネルになった。そのため，旧上田集落からの山道は廃された。峠には茶店が１軒とバス停がある。城端側の旧道を１kmばかり下った所に，昭和44年まで使われた郵便逓送隊の中継小屋がある。冬には，五箇山(ごかやま)との自動車交通が不能になるため，郵便物は雪の峠をかついで運ばれ，城端から登ってきたものと五箇山からのものが，ここで受け渡しされた。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7084370