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論田
【ろんでん】


旧国名:越中

上庄(かみしよう)川の支流論田川の上流に位置する。西方は250m前後の山脈を隔てて石川県に接する。北隣りの熊無(くまなし)区につづいて高原状盆地をなし水田は棚田である。集落は上(かみ)・下(しも)・中原・荒屋・堂田の5垣内(かいと)に分かれている。熊無区とともに古来地滑りの頻発した所で,村名の由来は,地滑りによって田地の境界が不明となり,相論が起こったので論田と名付けられたという。小矢部(おやべ)市西北の山中の,県境近くにも論田がある。異説として往昔寺院坊舎が多くあり,僧侶が経典を講論したので論典と呼ばれたという。村内各地に,阿弥陀堂・堂の上・堂の裏・堂原・堂田・般若(はんにや)・浄土・妙号・法華が峰などの仏教地名が残存し,鎌倉期のものと思われる瓦経も発見された。また民家の通称に法円・円照・奥の坊などの功名が残る。古代末から中世にかけて天台系寺坊が繁栄していたが,蓮如の時代に真宗に改宗して僧侶は百姓になったという。その中核となったのは真宗西派至徳元年創建の願正寺と,大永4年創建の同派光伝寺であり(三州地理志稿),ともに山間まれに見る大寺で,豪華な伽藍があった。論田山中には妙号城跡があり,城主を妙号佐幸と伝えるが,年代・事歴は不詳。
論田村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
論田(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7085233