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鱗町
【うろこまち】


旧国名:加賀

(近世~近代)江戸期~現在の町名。江戸期は金沢城下町のうち,地子町の1つ。明治22年からは金沢市の町名。元禄3年の「火災記」に初見。町名は,当地に魚商が住み,鱗がよく見受けられたことによるとの伝承がある。「皇国地誌」には「油車界ヨリ東南下本多町ニ達ス。壱町三拾五間許,幅凡弐間。属巷西南ニアリテ新竪町三丁目ニ通ス」と記す。明治5年大衆免荒町を編入し,戸数は73。大正5年の戸数186・人口636。昭和30年の戸数167・人口602。鞍月用水と辰巳用水の分流はこの町で合流し,その上に架かっている橋を澄濁(すみにごり)橋といい,大正ごろまでこの用水は精米に利用されていた。昭和39年一部が金沢市幸(さいわい)町・本多町3丁目となる。同45年の戸数58・人口182。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7085887