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三波村
【さんなみむら】


(近代)明治22年~昭和30年の鳳至(ふげし)郡の自治体名。「みなみむら」ともいう(合併誌)。能登半島北東部,内浦海岸に面して位置する。藤波・波並(はなみ)・矢波3か村が合併して成立。旧村名を継承した3大字を編成したが,村政上は大字矢波の小字猪平(いのひら)を加えて4区とした。大字波並に役場設置。村名は「波」の字を持つ3か村が合併したことにちなんで命名。耕地には恵まれなかったが,潮流が弱いので定置網の好漁場となっており,全戸の約半数が漁業に従事していた。明治30年代中ごろ,海岸沿いに新道が開通(能都町の歴史)。大正2年三波消防組設置。戸数・人口は明治22年378・2,048,大正9年387・2,141。昭和28年の世帯数425・人口2,213。同30年宇出津(うしつ)町ほかと合併し,能都(のと)町となる。3大字は同町の大字に継承された。その際,大字矢波の一部が大字猪平として起立。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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