長坂
【ながさか】

鳳至(ふげし)郡東端で，北の柳田村と南の能都(のと)町を結ぶ坂。主要地方道宇出津町野線の能都町宇出津山分(うしつやまぶん)から立ケ谷内(たてがやち)峠（標高180m）に上る坂。長さ３km・幅員８m，最大勾配７％，舗装済み。「能登志徴」に「文化十四年郡方書上帳に宇出津へ行に，下の長坂とて二十町計之坂有之。柳田村へ行には，上の長坂と申所通行」とあり，上述のものは上の坂，下の方は現国道249号の松峰隧道から宇出津山分へ下る坂か。前者は，ながらく立ケ谷内隧道を使用していたが，昭和48年切通しによるバイパスが設けられ隧道に代わった。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7088640