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舳倉島
【へぐらじま】


奥津島(能登志徴)・猫島(今昔物語)ともいう。能登半島の北方海上にある島。輪島市の北約50km,北緯37度50分,東経136度55分にある。島の形は主軸を北東―南西にとる長卵形。周囲7km,面積1.15km(^2),最高点は海抜12.5mで低平。安山岩よりなる。海岸線は複雑に出入りし,南東側に砂利浜と井戸があるため,ここに集落が形成されている。やや北よりに楕円形(30×15m)の淡水池である竜神池がある。植生は草原植物としてススキ・メダケ・タブ,海辺にはハマウド・ハマヒルガオ・ハマエンドウ・ツルナ,水辺にはヒトモトススキ・エゾツルキンバナなどがあり,海流の影響で南北両系統の植物がみられる。古くより海女(あま)の島として著名。筑前国宗像郡鐘崎から来たとの伝説をもつ。輪島市海士(あま)町の漁民が季節移住し,アワビ・サザエ・海藻などを採捕している。盛時には約230戸が渡島した。現在は季節移住約70戸,常住約60戸。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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