安原川
【やすはらがわ】

金沢市西郊の安原地区を北流，犀川(さいがわ)に合流する２級河川犀川の支川。流長６km。手取川扇状地を流れる七ケ用水の富樫(とがし)用水と郷用水との末端部にあたり，右岸は石川郡野々市(ののいち)町二日市，左岸は松任(まつとう)市横江町からはじまり，市内佐奇森(さきもり)町で犀川に合する灌漑・排水両用の河川。安原地区は明治22年に当地の高田久兵衛により，全国最初の耕地整理が実施されたところで，水路が完備，早場米地帯となっている。なおこの川の西の扇端部の砂丘地帯（金沢市打木町中心）は，青果物指定産地として，ダイコン・スイカの栽培および施設園芸で知られる。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7090199