100辞書・辞典一括検索

JLogos

37

伊勢
【いせ】


旧国名:越前

九頭竜川上流,同川支流伊勢川流域の山間部に位置する。伊勢峠を越える道は大野と穴馬を結ぶ穴馬道の1つで,当地はその峠下集落の機能を持っていた。地名は,かつて伊勢神宮が鎮座していたことに由来するという。伝承によれば,伊勢神宮は昔丹波の国から当地に移り盛時には46の社と多くの神田があったが,伊勢国へ遷宮したあとは奥の院・八幡・薬師如来の3社と下伊勢に神田を残すだけになったという(ふるさと和泉)。字大伊勢にある神明社(祭神天照皇太神)本殿の神体は十一面観音で,室町後期の作と伝える。また,中伊勢道場に室町中期の作と思われる絹本着色十字名号本尊・絹本着色阿弥陀如来図像が伝えられる。字中伊勢に縄文中期から後期の遺跡があり,磨製石斧・石棒・石錘・土器などが出土し,上伊勢の古生代の地層からは蜂の巣サンゴ・海百合・腕足類・巻貝類の化石が採集される。慶長4年の御縄高極帳写(古世家文書)に「高拾石五斗 伊勢三ケ村」と見える。慶長国絵図には「鉛山跡」の記載があり,古くは鉛山があったと推定される。
伊勢村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
伊勢(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7090922