榎峠
【えのきとうげ】

坂井郡丸岡町東部の山中にある峠。田屋から豊原を通って上竹田へ抜ける道の豊原と上竹田の間にある。標高約330m。峠名の由来は不明。豊原は天正３年織田信長に焼き払われるまで豊原寺が栄えた所で，田屋から豊原への道は表参道（六本木参道）であった。自動車交通が発達するまでは，竹田地区住民の丸岡への往来が多かった。また，丸岡から竹田を通り加賀山中方面へ抜ける人も通行した。しかし，竹田川の谷沿いに自動車道が整備されると，峠を越える人は少なくなり，今では山林に働く人が利用するにすぎない。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7091303