小倉谷
【おぐらたに】

旧国名:越前
小倉ともいう。日野川の支流田倉川上流域に位置する。地名の由来は,当地に田倉郷の郷倉があったことによるとも,耕地が肥沃なので田の倉(宅倉)の小さな米倉の意とも,轆轤師発生群の1つ近江国小椋荘出身の小椋・小倉・巨椋・大蔵姓の人々にちなむともいう(今庄町誌)。天正11年7月の丹羽長秀知行宛行状で,「宅良小倉村」内の76石余をはじめ合計250石の所領が,国枝半介に宛行われている(内閣土佐国蠹簡集残篇)。また同年8月に丹羽長秀は,「宅良小倉谷村」のうちの,慈眼寺領21石・末寺月叟寺領7石8斗を安堵している(慈眼寺文書)。
【小倉谷村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
【小倉谷(近代)】 明治22年~現在の大字名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7091533 |




