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興道寺
【こうどうじ】


旧国名:若狭

「こうどち」「こんどち」ともいう。雲谷山北方の尾根の尽きるところから耳川左岸に位置する。「三方郡誌」に「興道寺には小名に上所・西所あり」と書かれ,2つの小字に分かれている。集落の北にある観音畑といわれ,廃寺跡とされる一帯からは多数の布目瓦が出土し,廃寺の基壇ともみられているが(若狭郡県志),未発掘のため一切が不明である。集落の南端山すそに日枝神社があり,社殿のうしろ斜面に須恵器の窯跡がある。調査の結果,全長8m,最大幅1.5mで,6世紀後半に閉窯されるまで長期にわたって須恵器が作製されていたと推定される。窯跡は現在福井県内最古のものとみられ,三方郡内唯一の前方後円墳である郷市(ごいち)の獅子塚古墳を造営するにあたって,副葬品などを製作するために造られたとする意見が多く,古墳から出土した角坏2点と同じものの破片が多数見つかっている(興道寺遺跡発掘概報1980)。
興道寺(中世)】 鎌倉期から見える地名。
興道寺村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
興道寺(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7092454