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【せき】


旧国名:越前

敦賀平野南西,大瀬川により形成された小扇状地に位置する。西の関峠は越前国と若狭国の国境で国境石が置かれた。これについて「名蹟考」には「津内町より境石迄二里三十四丁,境石より若狭国小浜まて九里」とある。字歌が谷は古く敦賀~琵琶湖間の水路開削の調査のために平重盛が3年間滞在した所と伝えられ,重盛の墓と称される無縫塔が残る。「若州管内寺社什物記」には「其ノ所ニテ野坂岳ノ歌ヲ被遊候ユヘ于今其処ヲ歌ガ渓ト申シ候,石塔モ御座候」とある。「敦賀志」は「野坂山の西つら此里近き所に歌か谷と云処有て,里俗小松内府の事,且古石塚有といへ共信しがたし」と記す。歌が谷へ入る道と若狭街道(現国道27号)が交わる辻に石仏が祠に安置されており,正和2年6月3日の年代が刻まれている。八幡神社境内には数十株に及ぶヤブツバキの林があり,市天然記念物に指定。また,同神社の彼岸祭は県民俗文化財に指定。
関村(中世)】 室町期~戦国期に見える村名。
関村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
関(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7093393