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椿峠
【つばきとうげ】


三方郡美浜町坂尻と佐柿の境にある峠。標高約60m。峠名の由来は不明。御岳山から北北西に延びる尾根と天王山の鞍部にあり,丹後街道が通る。古来越前方面から若狭への侵攻に対する天然の要害をなし,峠を見下ろす南東の山上には中世国吉城があった。「太平記」巻36の「頓宮心替事付畠山道誉事」に康安元年尾張左衛門佐氏頼が討手の大将としてこの峠へ攻め向かったことがみえる。永禄6年朝倉氏の若狭攻めの時も主戦場となった。明治18年若越二州車道の開通で峠を切り下げ,馬車の通行を容易にし,昭和39年完成の国道27号の椿隧道,JR小浜線のトンネルが下を通る。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7093789