二階堂
【にかいどう】

旧国名:越前
若須岳南東麓,天王川上流域に位置する。地名の由来は,武将二階堂吉信の一族が代々当地を治めたからと伝える。史跡として,当地の東方山干飯道の北側丘陵に古墳がある。古墳近くの山麓から須恵器の壺2個と古銭24枚(和同開珎6・神功開宝17・万寿通宝1)が発見された。8世紀頃既にかなりの力のある豪族が住みついていたと考えられる。また,当地の北方山頂に東西23間・南北10間ばかりの城跡が残る。10世紀中頃に鎮守府将軍斎藤利仁の孫,斎藤(二階堂)吉信が築城したと伝え,越前国府(武生)防備の見張所的性格のものであったと考えられる(白山村誌)。慶長3年の府中高目録に「二階堂村」165石余と見える。
【二階堂村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
【二階堂(近代)】 明治22年~昭和34年の白山村の大字名。
【二階堂町(近代)】 昭和34年~現在の武生市の町名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7094219 |




