平井
【へい】

旧国名:越前
日野川中流左岸に位置する。日野川が鯖江台地の東側を流れていた頃,台地上の北野村とは地続きで平井は北野の枝村であったとも,北野から移住してできた村とも伝える(吉川村郷土誌)。天正4年12月17日柴田勝家が足羽(あすわ)郡遊楽寺に「大蔵庄平村分」を除く山本の10石を寄進しているのが初見(坂上文書/福井市史資料編)。慶長国絵図には丹生北郡のうちに「へい村」と見え,高1,387石3斗5升。かつて当地集落の3町ばかり南の田の中に土居・堀の遺構があり,これは斯波武衛・岡本主膳の館跡であったという(城蹟考)。
【平井村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
【平井(近代)】 明治22年~昭和30年の吉川村の大字名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7094920 |




