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山内
【やまうち】


旧国名:越前

丹生山地東端,志津川の支流が形成した谷あい,小扇状地上に位置し,川を挟んで西側に集落を形成する。中世志津荘内の一村として成立,その前身は大森賀茂神社蔵狛犬銘(文和4年)にある「仏木村」で,字仏木(ほうてん)はその遺称と伝える(清水町史)。志津荘は京都賀茂社の荘園であったので,賀茂雷社が勧請されたが,当地の賀茂神社は,南北朝期創立と伝える賀茂神社遥拝所と上山神社・八幡神社が合併し,賀茂神社と改めたものである。地名は賀茂神社の山内(神域)に由来するという。「賀茂明神由来覚」所収の天正11年4月日付羽柴秀吉禁制写(斎藤六兵衛家文書)の宛所に「やまうち」と見える。
山内村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
山内(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7095553