芦山公園
【ろざんこうえん】

武生(たけふ)市村国山の北西部にある公園。公園名は応安2年村国山の北麓に興禅寺を開いた不見明見が同山を中国の芦山になぞらえたことにちなむ。大正13年山本甚三郎氏が寄付した34.8haの土地に林学者本多静六博士が設計して深山幽谷の美と河川の美が調和した自然公園となる。特に2,000本の桜と新緑・紅葉は美しく,町並みの展望にもすぐれて四季市民に親しまれている。昭和10年には芦山スキー場が完成し,現在は冬も市民でにぎわっている。同33年9月に都市公園に定められ,同39年には幅約3m,長さ1,600mの園内道路を自衛隊の協力で新設した。また同41年に西斜面の日野川と武生市街を見下ろせる所に展望台が完成し,一段と憩いの場所として充実した。同47年には園内道路をコンクリート舗装し,ドライブウエーとして利用できるようにした。さらに同48年からは北麓の夫婦池から約1,800mの登山道路新設に着手し,同52年に完成をみている。公園への登り口は万代橋の東詰である。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7095763 |