大椚?
【おおくぬぎ】

旧国名:甲斐

鶴川に合流する仲間川下流右岸に位置する。地名の由来は，地内の西部に椚の大木があったことにちなむという（国志）。地内には縄文時代の南大浜遺跡・日野富士塚遺跡がある。南大浜遺跡は縄文中期から平安期にいたる複合遺跡である。鎌倉初期までは，古郡氏の下にあった。しかし古郡氏は和田義盛の乱に加担して滅亡し，その遺領は加藤氏に与えられた。加藤氏は甲斐国守護武田氏の被官としてここを支配したが，天正10年武田氏滅亡後，武州箱根ケ崎で滅亡したというが不詳。地内には鳶ケ巣と称する城跡があり，加藤氏の家臣某の城跡と伝えるという（甲州道中宿村大概帳）。
【大椚村(近世)】　江戸期～明治５年の村名。
【大椚(近代)】　明治後期・大正期～現在の大字名。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7096239