高尾
【たかお】

旧国名:甲斐
鷹尾とも書き,南巨摩(みなみこま)郡増穂町平林の南鷹尾に対して北鷹尾ということもある。櫛形山北東麓,標高740~850mの城山荒倉高地のやや低くなった窪地に位置する。台地の「根方」,氾濫原の「田方」,扇状地の「原方」に対し,当地は「山方」地帯に属する。西は奥仙重,北は彼嵩山につづき,南は低地で東方が開け甲府盆地の眺望が良い。水利は悪く水田に乏しい。地名の由来は地形からきている。穂見神社(御崎神社)は五穀豊穣・養蚕成就・商売繁盛の神として信仰篤く,11月30日から翌日にかけての例祭には高尾講はじめ近郷近在からの夜詣客でにぎわう。
【高尾(中世)】 戦国期に見える地名。
【高尾村(近世)】 江戸期~明治8年の村名。
【高尾(近代)】 明治後期・大正期~現在の大字名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7097491 |




