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西島
【にしじま】


旧国名:甲斐

江戸期までは西嶋と書いた。富士川右岸の河岸段丘上の平地に立地する。集落地帯と富士川の堤防沿いに広がる水田地帯とは国道52号を境に3~4mの段差がみとめられるが,これは昭和川・初沢川の堆積地を示すもので,集落の中心はこの扇状地上に形成されている。地名の由来は岩間荘の西方にある地の意か。和紙の生産で知られる。また西島神楽は県無形民俗文化財に指定されているが,その由来は武田氏滅亡の際乱れた里人の心に希望を与えようとして神楽衆を組織し,諏訪・若宮両社に奉納したのが始まりと伝えられる。縄文時代の足の平遺跡がある。
西嶋(中世)】 南北朝期から見える地名。
西嶋村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
西島村(近代)】 明治22年~昭和29年の南巨摩郡の自治体名。
西島(近代)】 昭和29年~現在の中富町の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7097960