大弛峠
【おおだるみとうげ】

南佐久郡川上村川端下(かわはけ)と山梨県東山梨郡牧丘町との境にある峠。標高2,360m。秩父山地の国師ケ岳と朝日岳の鞍部を越える。タルミは方言で鞍部のこと。川上村秋山から金峰山川をさかのぼり,牧丘町を経て山梨県の塩山市とを結ぶ林道秋山牧丘線として,昭和44年に開削。林道周辺の自然破壊は著しいが,大弛小屋のある峠には若木が育ち,金峰山をはじめ秩父の山並みが望まれる。ふもとの川端下一帯では,近年リゾート開発が進んでいる。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7099637 |