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大日向
【おおひなた】


旧国名:信濃

鹿曲(かくま)川と番屋川(藤沢川)の合流地点北側の台地に位置する。地名の由来は,陽当たりのよい地の義による。天正10年と推定される3月17日の村田但馬守宛望月一峰宛行状に「大日向夫地下共ニ出置候」(村田文書/信史15),同12年と推定される5月18日の望月一峰判物でも「三拾貫文大日向之内出置候」とあり,当地内の所領を安堵している(同前/同前16)。地内観音寺には望月印月斎(一峰)の逆修碑と伝えられる古碑がある(県町村誌)。また字丸山にある机城(政所城)は,鎌倉幕府滅亡の際幕府方に与同した藤沢氏の居城と伝え,藤沢家の断絶ののちは家臣竹居・村田氏に守られたという。藤沢川左岸段丘上には竹居屋敷の字が残る。
大日向村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
大日向(近代)】 明治22年~現在の北御牧村の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7099675